
タイニーハウス・ムーブメントのルーツに触れる
西海岸の小さな街に暮らすDee Williamsの家を最初に訪れたのは2015年4月。その1年ほど前に彼女のワークショップに参加して、タイニーハウスの世界に飛び込んだぼくは、どうしても本物のタイニーハウスの暮らしに触れたくて、仲間と一緒にアメリカ縦断の旅に出た。
空港に着いて真っ先に目指したのはDeeの家。彼女に会って、今自分がどんなことをしようか説明をしたかったからだ。西海岸を縦断しながらタイニーハウスに住んでいる人やつくっている人たちの話を見聞きして、それを日本で見てもらいたいんだと伝えたら、快くたくさんの友人知人を紹介してくれた。
さて、タイニーハウスは彼女の人柄や生きる姿勢が溢れていて、そこで時間を過ごしているうちに、なぜか嬉しいような気分になった。自分もいつかこんな暮らしがしてみたい、と心の奥が共振していたようなのかも。今でもずっと自分の中では唯一無二な存在。この旅の様子はロードムービー「simplife」で見ることができる。(た)
お部屋紹介【Type-A】
そんなDeeの家にインスパイアされて製作したタイニーハウスが「Type-A」です。Homemade Villageに停まっているType-Aは、本家の一回り小さいサイズ。とてもコンパクトなので1人で過ごすのにちょうど良い。

玄関を入ると小さな土間があり、右側にミニキッチン。タンク式のシンクなので料理はちょっと難しいのですが、手を洗ったり、お茶やコーヒーを入れるくらいであればちょうどいい。長い天板にはデスクワークできるスペースがあって、ノートパソコンなどに使える電源が備えてあります。

奥には壁の横幅いっぱいのベンチと1人掛けのチェア。小さな折り畳みテーブルがあるだけ。ハシゴを登ったら、ロフトは寝室になっています。すごく天井が近いのだけど、子どもの頃によく遊んだひみつ基地のような感覚になって、ワクワクしながら眠りにつくことができます。(でも、狭いところが苦手な方はご遠慮いただいた方がいいかもしれない。)
Homemade Villageでは、タイニーハウスを寝室と見立て、その他の機能は以下のような設備があり、宿泊者は共同で利用することができます。
コモンハウス(共用棟) →ラウンジ・ダイニングキッチン・トイレがあり、室内でのんびり過ごすにはとても良い場所。
コミュニティーガーデン →ハーブや野菜などの食べれる庭と小さな池、堆肥小屋や温室など、暮らしに季節と収穫物を与えてくれます。
バスルーム →男女別のシャワーブース、広めの洗面台、トイレがそれぞれあります。バスタオル、シャンプー、コンディショナー、ボディソープ以外のアメニティはなし。
コーナーショップ(売店・軽食) →夕食や朝食の食材と軽食を提供。ショップ前の温室は雨でも半屋外のようで、室内より自然を身近に感じながら過ごすことができます。
キッズルーム →土足でOKのタイニーハウス。子どもの遊び場にも、大人が本を読みながら昼寝をするにもちょうど良い。

タイニーハウス・ムーブメントの初期に多かった「急勾配のサンカク屋根」のデザイン。最近は空間利用の効率が良い「緩勾配の片流れ屋根」が多くなっていますが、このサンカク屋根を眺めていると、Deeのメッセージ「Gratitude,Humility, Grace」感謝の心・謙虚な姿勢・優雅な振る舞い、を大切にしたいな、と思い出すことがあります。そんな自分のおまもり的な存在。
一度、体験してみてください。



